Education with Style

学校に馴染めない子供と先生たちへ ~教育における新しい可能性の提唱~  

臨場感空間の支配者


支配者、なんていうと仰々しいのですが、2人以上の人が同じ空間にいてその場での経験を共有する時、おのずとその中の誰かが場を支配していきます。 そのムードを作っている、というと日常的な言葉になりますね。


強烈にネガティブな人がいると空気がどよ~んとしてきたり、とっても明るい人がいるとそれにみんなが感染していったりという経験は誰にでもありますね。

実はこんなにあからさまではなくても、そういった場の支配は起こっています。

たいていは、より発言力のある立場にある人のキャラクターによって場の雰囲気が決定していきます。


学校という場において、その場を支配するのは誰か?


クラスではもちろん、先生です。


よく、あの先生のクラスは面白いなんて言い方をするのは、先生が生み出す臨場感空間というのが圧倒的だからです。

生徒が30人いようと40人いようと、たった一人の場の支配者の影響力は強大です。


ピグマリオン効果というのを聞いたことがありますか?


無作為に選びだした児童を集め、担任となる先生には「この子たちは数か月以内に成績が伸びるという検査結果が出た」と伝える。それは事実ではないが、先生がそういった期待をかけることで、実際に成績が伸びていった、というもの。


現在では量子力学によってその効果が認知され、こういったことは科学的に広く応用されるようになりました。


つまり極端に言えば、教師が生徒たちに向ける意識次第で、学級崩壊にもなれば成績優秀クラスにもなるということなのです。


特に子供たちの素直な心には、先生の思いが伝わりやすい。 


クラスを先生が舵を取り生徒たちが乗る、1年の運命を共にした大きな船だと想像してください。


どのように舵を取るか、というのは、コーチング用語に言いかえると、どのような臨場感空間を作りだすか、ということになります。

私が船長の船に乗ったからには、素晴らしい場所へたどり着く!

そんなワクワクの臨場感空間を作りだしてくれる先生のクラスになれたら、悪い方向へ行きようがありません。

たとえ一時航路を逸れたとしても、それはただ冒険物語に花を添えるスパイス。


先日、息子の学校の学園祭がありました。 

息子のクラスはインド舞踊を披露しました。


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息子の担任のアリス先生が創りだす温かな愛と希望に満ちた臨場感世界は、子供たちの最高の笑顔を引き出します。



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幸せそうなアリス先生を見るだけで、私は胸がいっぱいで涙が出そうになります。