Education with Style

学校に馴染めない子供と先生たちへ ~教育における新しい可能性の提唱~  

先生に呼び出される理由


あなたは、


「お子さんのことで話があると言って先生に呼び出された」


と聞いて何を思い浮かべますか?


9割以上のひとは、子供が何か悪いことをしたんだ、と想像するではないでしょうか。

でも私は、先生が本当にそんなことをしたいとは思っていません。ほとんどの場合、悪い行いをした子供がいたら叱らなければいけない、という無言の圧力を感じているからではないだろうかと感じます。

厳しくあらねば子供になめられるとか、他の先生に甘いと思われるのではないかといった恐怖。


そういうものが、先生の愛を委縮させているのではないでしょうか。


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息子のセイジの通知表です。

シュタイナー学校の通知表は数字による評価がありません。心の優しい先生であればあるほど、子供たちを愛していればいるほど、数字で評価するのは辛いはずです。

私が小学校5年生の時、通知表は5段階評価だったのですが、5は何人、4は何人、3は何人とクラスの中でつけていい数が決まっていたそうです。先生がみんなに5を上げたいのにそれができなくて困ったと言っていました。ある年にその制約が外され、先生はたくさん良い評価をつけてくれました。


セイジの通知表には評価の替わりにこんなことが書いてありました。


セイジはいつも笑顔でクラスに入ってきて前向きに新しいことにチャレンジします。クラスメートを敬い、常に誰かを手助けをしようとしています。よく話を聞き情報を整理してそれを自分の言葉で話すことに、素晴らしい才能を持っています。

・・・・

楽しいことが大好きな性格はキラキラと輝き、周りのみんなに感染していきます。彼のユーモアのセンスと周りの環境に対する深い興味がクラスのみんなを惹きつけます。

 
セイジの良いところをたくさん見つけて、私たち親に伝えてくれようとしているのがよくわかります。書いてあることも嬉しいけれど、やっぱり一番は先生に愛されていることになんの疑いもないということが本当に嬉しい。


通知表をもらうたびに、家族みんなでセイジの成長と幸せを喜び合います。

もしも先生たちが誰にも束縛されることなく自由に自分らしい教育ができるとしたら、こんな通知表を書いてみたいと、きっと思うと思います。家族みんなが喜ぶ姿を思い浮かべながら、その子の素晴らしさを書き綴る。それは教育者として最高のエフィカシーになるのではないでしょうか。


「今日、○○君はこんなに素晴らしいことをしていたんです。それをどうしても伝えたくてわざわざ学校へ来てもらいました。」

そんな呼び出しをしてくれる先生に出会えたら、子供も親もずっと感謝し続けるはずです。

教師として、本当にありたい姿とはなんですか?


Education with Styleでは、毎月東京都内にて教育についてのスタディグループを開催しています。

対象は不登校児童を持つ保護者や本人、学校が辛い教員、学校教育に違和感を感じる方です。中学生は保護者同伴、高校生以上は個人での参加が可能です。参加費は5000円。(親子で参加の場合は1組5000円)

テーマは参加者の希望により変わりますが、

・学校に行きたくないって本当にダメなこと? 
・学校復帰したい/させたい本音とは?
・さまざまな教育の可能性について

などなど。

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